ドローンで撮った映像って、そのままでも十分迫力がありますが、少し編集を加えるだけで見やすくなり、人に伝わりやすいものになります。

私が編集で気をつけているのは、まず音楽の選び方です。にぎやかなシーンなら軽快でポップな曲を、しっとりとした場面なら落ち着いた曲を合わせることで、映像全体の雰囲気がより自然に伝わり、音楽は映像の「空気」を決める要素なので、とても大切にしているポイントです。

次に気を配っているのがシーンのつなぎ方で、同じ場所でも角度を変えて撮ったカットを組み合わせたり、長く間延びした部分を思い切ってカットしたりすると、全体にテンポが生まれます。そうすると流れが自然になり、最後まで見てもらいやすいんです。

撮影中は風の強さやバッテリー残量に気を取られて余裕がないことも多いですが、後で編集していると「あの時こんな表情があったんだ」「こういう動きが面白かったんだ」と気づくことがよくあります。編集は単なる整理ではなく、撮影では見えなかった魅力を発見する作業でもあるんです。

さらに大事なのは、映像に「リズム」を持たせることです。淡々と流れるだけだと途中で飽きられてしまうので、シーンの長短を変えたり、意図的に静かな部分を残したりすると、全体の中に抑揚が出て印象がぐっと変わります。映画やテレビ番組の編集ほど凝ったものでなくても、見る人の集中力を保ちながら伝えたい部分を際立たせることができるので、ほんの小さな工夫が映像全体の印象を左右するんだなと感じています。

そして完成した映像を誰かに見てもらったとき、「すごく見やすいね」「雰囲気が伝わってきたよ」と言っていただけると、やっぱり工夫してよかったなと実感します。派手な加工をしなくても、ちょっとした編集で「伝わる映像」に変わるのが面白いところで、見てもらう人と気持ちを共有できたときに、一番やりがいを感じます。

次回のテーマは「失敗から学んだこと」。ドローンを飛ばしていると一度は経験する「ヒヤリ」とした瞬間から、どんな気づきを得られるのかをお伝えします。