ドローンの操縦というと、一人で一機を飛ばすイメージを持たれるかもしれませんが、教習の現場で特徴的なのが、インストラクターと受講生が2つの送信機で一つのドローンを操作する「2オペレーション」です。

受講生がただ見て学ぶのではなく、自分でドローンを操縦する時間をしっかり確保しながら、必要な場面ではインストラクターがすぐに補助できるため、初めてのかたでも段階的に操作へ慣れていくことができます。

特に、風に流されたときの修正や、距離感がつかみにくい場面では、その場でドローンの動きを確認しながら練習できるため、操縦感覚をつかむうえで役立ちます。この考え方は小型の練習用ドローンだけでなく、業務用の大型ドローンでも共通しており、安全に学ぶための大切な仕組みになっています。

もう一つ、教習用のドローンならではの特徴として、ATTI(エーティーティーアイ)モードと呼ばれる操作があります。

ATTIモードとは、GNSS(GPSなどを含む衛星測位システム)や各種センサーでドローンの位置を自動で保つ機能を使わず、操縦者の操作で安定させる飛行状態のことです。ドローンが風に流されやすくなるため、動きを読み取りながら、落ち着いて元の位置へ戻す力が求められます。

これは単に難しい操作を体験するためではなく、いざという時にも慌てず対応するための基礎を身につける講習です。

現在の市販ドローンではATTIモードに切り替えて練習することはできないため、ドローンスクールの講習で安全に経験できることには大きな意味があります。

ドローンに求められるのは「飛ばせること」だけではなく、安全に飛ばし、安全に戻す力であり、ATTIモードで基礎的な操縦感覚を磨くことは、仕事でも趣味でも安心してドローンを扱うための大切な力になり、結果として現場や周囲からの信頼にもつながっていきます。