
もし、車で1時間から2時間かかる場所へ、空を飛んで約15分で行けるとしたら。そんな移動を実現しようとしているのが「空飛ぶクルマ」です。国内では、2028年にも商用化を目指す動きが進んでおり、海外でも交通渋滞の解消や、離島・山間部への移動、災害時の支援など、社会課題の解決につなげる取り組みが進められています。
この空飛ぶクルマは、道路を走る自動車がそのまま空へ飛び上がるものではなく、大きなドローンのように電動で垂直に離着陸できる乗り物で、ヘリコプターよりも音が小さく、将来的には運航費用も抑えられると期待されており、空から人や物を運ぶ新しい移動手段として、少しずつ現実に近づいています。
名寄市や道北地域では、冬の雪によって移動に時間がかかることもあり、もし空から移動できる選択肢が生まれれば、病院への移動はもちろん、災害時に医師や技術者など必要な人材を現場へ運ぶこと、観光地へのアクセス、山間部への物資輸送など、これまで時間がかかっていたことが大きく変わっていくかもしれません。
こうした使い道を考えると、空飛ぶクルマは都市部だけの話ではなく、広い北海道のような地域にこそ大きな意味を持つのではないでしょうか。少し前まで特別な存在だったドローンが、今では私たちの身近なところで使われるようになってきたように、空飛ぶクルマもまた、遠い未来の話ではなくなりつつあります。
だからこそ、ただ「いつか飛ぶかもしれない」と期待するだけではなく、地域の安心や暮らしやすさにどう生かしていくのかを、今から考えておく必要があります。
空を移動に使う時代は、もう準備が始まっており、地域がどのように向き合うかが問われる段階に入りつつあります。


