
先日、NHKラジオの全国向け番組で、北海道のクマ対策について放送され、私もドローンを活用したクマ対策に関する内容で出演させていただきました。
放送を通してあらためて感じたのは、クマ対策はただ追い払うことではなく、人とクマの境界線をどう保つか、その考え方がますます大事になっているということです。
その中で重要になるのが、クマとの境界線であるゾーニングです。たとえば「都市近郊林ゾーン」や「市街地周辺ゾーン」では、クマにとって居心地の悪い環境をどうつくるかが大きなポイントになります。草が伸びて身を隠しやすい場所を減らす、餌になるものを放置しない、人の気配が伝わるようにする、そうした積み重ねによって、クマに「ここから先は違う」と感じさせることが大切になってきます。
こうした考え方を、実際の現場で生かしていくうえで、ドローンの存在は欠かせません。上空から状況を確認できるだけでなく、私たちは、ドローンで犬の吠え声を流し、クマに「この先は人の気配がある」「落ち着ける場所ではない」と感じさせる工夫も行っています。
人の側で区域を分けるだけでは、クマには伝わらず、だからこそ、空から見守り、必要な音を届け、生活圏には近づかせない、こうした工夫を重ねながら、ゾーニングの考え方を実際のクマ対策に結びつけていくことが求められているように思います。
このように、クマ対策最前線で見えてきたのは、ドローンが地域の安全を支える、現実的で頼もしい存在になってきているということでした。そう考えると、ドローンは地域にとって、これからますます必要な技術になっていくはずです。


